崩落防止で、崖一面がコンクリートの吹き付けで覆われています。そんな所にも祠が四棟並んでいるのが見えました。限られた土地のため移転ができないのでしょう。
当然ながら御柱を建てる穴は掘れません。その代わりに塩ビのパイプが埋め込んでありました。神社名も祭神も分からないので、勝手ながら「御柱差し換え神社」と命名し紹介することにしました。手前の鉄パイプにはキャップが被さっていますが、これは、例祭時に幟を立てるためのものと見ました。
改めて写真を見ると、祠の前に野辺の草々が手向けのように生えています。近づけないので確認できませんが、台座との隙間にたまったわずかな土に舞ってきた種が根付いたのでしょう。
下諏訪から上諏訪にかけて、諏訪湖の北東側は急傾斜地が続いています。祠もそうですが、人家も急傾斜地指定地域に建てられています。国道の歩道も拡幅ができないため、“懸崖(舞台)造り”になっている部分も多くあります。諏訪湖を見下ろすには最良の条件ですが…。