御柱紹介 /

前宮の御柱と夏至 14.6.22

 目覚ましの電子音が強制的に、今となっては全く記憶がない夢に幕を引いてくれました。数秒の戸惑いの後でカーテンを開けると、東の空は厚い黒雲が広がっています。しかし、上を仰ぐと“色なしの青空”が! 朝焼けが期待できる年(ねん)に一度の夏至に、寝癖の付いたままの頭で10分後には飛び出していました。

夏至と前一の御柱
前宮一之御柱 

 焦り気味の歩みに息を切らしながら着いた前宮本殿から東を振り返ると、空はまだグレーのモノトーンでした。まだ、ロケハンの選択には余裕があります。
 4時50分頃、北八ヶ岳上空の雲が茜に染まり始め、撮影も忙しくなってきました。前一から前四、さらに背後は階段状の田畠になっていますから高さの変化を求め、露で靴先をしっかり濡らしながら周辺を巡りました。5時丁度に雲の上から御来光が現れ、下界の町に薄い色を付け始めました。太陽をからめたショットを撮り終えると、今日の前宮との付き合いは終わりとなりました。

夏至と前二の御柱
前宮二之御柱 

 実は、…夏至は昨日でした。仕事前に写真を撮りに行く元気はありませんから、その日の雲空は「撮りたかったのに撮れなかった」という格好の理由付けとなりました。
 替わった今日は土曜休みなので、登山をしていた頃以来の早朝パフォーマンスを味わうことができました。