御柱は規格というか決まりがあって、一之柱から四之柱まで徐々に短くします。その時に端材や木っ端がでますが、縁起物なので争って取り合うほど人気があります。輪切りした大物は宮司の書に大社印が押され各区へ配られますが、小物は御守りなどに利用されます。
その中で、御柱用材で作られた、茶道で使う香合の話を聞き興味を持ちました。お願いして借用した朱の漆塗り香合は、「長野県同門会創立40周年諏訪大社献茶」の記念品で「梶の葉蒔絵扇面香合」と銘がありました。
フタの裏側に金泥で梶の葉が描かれています。見慣れた諏訪大社の神紋とは異なり、私にはモミジに見えました。もちろん、ケチをつける意図はまったくありません。茶道の「様式」ではこれが「梶」なのでしょう。