宮川の堤防上にそそり立っているのは、1998年2月7日に行われた第18回長野オリンピック冬季競技大会開会式会場に建てられて「聖なる空間」を創造した「オリンピック御柱」です。
「私たちは、美しく豊かな自然との共存、世界平和と友好を願うと共に、20世紀最後の長野オリンピック記念として御柱を建立しました」と説明板にあるように、各地へ払い下げられたかどうかは分かりませんが、12本のうちの一本です。
今は公園化され、休日などは焼き肉を楽しむ家族連れが見られますが、御柱年には、ここで「川越し」が繰り広げられました。この緑あふれる岸部に立つと、“かつて”この両岸に鈴なりの見物客がいたとは信じられないくらいのどかです。安易だとおしかりを受けそうですが、ここで一句。
「芝草や 御柱男どもが 夢のあと」
すぐ脇は県道ですが、車からは、意識しないとこの「オリンピック御柱」を見ることはできません。現在はありませんが、別の一本が下諏訪駅前に建っています。