御柱紹介 /

古御柱 茅野市宮川 16.7.25

 「川越し」が行われる宮川の親水公園には、長野冬季五輪開会式で使われたリユース御柱がありました。詳しくは、メニューの〔オリンピック御柱〕を参照して頂きますが、現在は古御柱の「本一(本宮一之御柱)」が建っています。

古御柱

 この上社最大の柱は、前回の御柱祭で地元「宮川・ちの」地区の抽籤総代・小海長衛さんが引き当てました。彼は栄誉の記念として払い下げを受け、晴ケ峰西山観光協会に寄贈したそうです。その「建御柱」が7月4日に行われました。ニュース映像で見ましたが、御柱祭の再来を思わせる騒ぎで、同地区の氏子が400人も集まったそうです。
 切り詰めたため、現役の姿を見慣れている者にとっては高さ約10メートル、径2.8メートルの太さはやや胴詰まりに見えます。背景は中央自動車道の高架です。

古御柱 頭上の雷鳴に天空を仰ぐと、積乱雲の最先端から光の矢が。これは「後光」として使える、とあわてて柱の頂部に重なるように撮影位置を変えました。
 5分前には諏訪大社前宮にいたので、このシーンを新御柱で、と引き返すことを考えました。しかし、古御柱が自分のためにシャッターチャンスという名の贈り物をくれたとして、揺れる気持ちを改めました。勢いよく展開する荒々しい雲と、6年間君臨して役目を終え「古」と名前が替わった御柱との対比を仰ぎ見続けました。