建てられてから4年半経った本宮四之御柱に、“御柱茸”が生えています。
14年11月10日
現在はリスなら座れそうな俗称「猿の腰掛」は数本あり、後1年半の間にどのくらい成長するのか楽しみです。
この場所はすぐ脇に小さな沢があり、わずかながら伏流水も染み出ています。毛管現象で地中の水分が柱の先端まで上がるのでしょうか。周囲が林で、しかも乾燥しにくい黒木(皮付き)ですから、キノコにとっては好条件です。
長野県など山間にある観光地には、ガンに効くという大きな「猿の腰掛」が高額な表示で売られています。「御柱茸」は小型とはいえ「神のエキス」をたっぷりと吸っているので超高値で取り引きされる、との話は今のところありません。
15年1月13日
キツツキでしょうか、穴が幾つもあいています。
15年9月7日
冷夏や台風の大雨などキノコにとっては最良の条件が続きました。穴の位置から、二廻りほど大きくなっています。
15年12月12日
ああ!! 御柱茸がない。側面に生えていた茸は全て盗(採)られていました。合法か非合法か、または早い者勝ちという当然の権利なのか分かりませんが、成長を観察していたのでがっかりです。
冠の上にあるものは無事でした。御柱に登らない限りは採れないので残されたのでしょう。すでに冬を迎えもう成長することはありません。御柱は来年の春には「御柱休め」で倒されますから、この大きさが最大でしょう。
平成16年4月17日、本四は御柱休めで倒されました。「このキノコの最終章に立ち会う」と決めていましたから、本一の動向を気にしながらもこの前で待ち続けました。
その時が来ました。
御柱が倒された後、御柱キノコが、八龍神社の氏子の手に渡るのを見届けました。これは役得というより当然でしょう。収まるところに収まったと言えそうです。
その後は粉末にして、区民に“長寿薬”として配ったのかは定かではありません。