「下諏訪岡谷バイパス」があります。国道142号と中央道「岡谷IC」を結び、市街地の混雑緩和に役立っています。“個人的には不必要”というか全く恩恵を受けないので、未だに使ったことはありません。それはともかくとして、下諏訪側の起点が諏訪大社下社御柱祭の「木落とし」で有名な「木落坂」の近くです。
和田峠方面から下ってくると、バイパスに入ってすぐ現れるのが、その名もズバリ「木落し坂トンネル」です。トンネルとあって「木落坂」を横目でチラリというわけにはいきませんが、一年中(その気になれば)「木落とし」を見ることができます。その「木落とし」を紹介するために徒歩でバイパスに乗り入れました。上写真が、岡谷市側から見たそのトンネルです。
車が対面する左側に、レリーフ状の「転げ落ちる御柱」がありました。右端には「転げ落ちる人」も見えます。ここに立って見上げれば子細に“鑑賞”することができますが、車では一瞬のことなので何であるかわからないでしょう。
銘板に「2000年12月」とありますから、前回の御柱の前年には完成していたことになります。延長499mとありますから、徒歩でも7、8分で和田峠側に抜けられます。反対側はどうなっているのだろう、と気になりましたが、多分同じ絵だろうと確認するのは止めました。
平成3年になってストリートビューで反対側を見ると、御柱にしがみつく人と振り落とされる人の動きが異なっていました。この映像では、近づくとトンネルに飛び込むので、拡大してご覧ください。
このバイパスは、トンネルが二つあるように山裾を通っています。人家もないので歩く人もいません。そのためか、歩道は白線だけで、自動車専用道路を歩いているような錯覚を覚えます。後ろから走行音が近づくと、振り返らずにいられないほどの恐怖感があります。開通当時はチョッとしたトピックだったかも知れませんが、今ではわざわざ見に来る人はいないでしょう。