恒例としている、車の点検整備の時間を利用しての散策ですが、去年の秋に買い換えたので、営業所がある四賀が出発点となりました。国道から旧甲州街道をたどり、足長神社・手長神社・児玉石神社・先宮神社・高尾山穂見神社を参拝し、高木の「尾掛松」を見物して引き返しました。スクワット70回を義務づけていました(といっても、隔日です)が、使う筋肉が違うと見えて足がすっかり棒になってしまいました。
帰りの国道歩きは、足を左右に踏み出すタイミングがズレるほどになりましたが、その中で、麗人酒造の“上”に「御柱」が見えるのに気が付きました。
写真中央部にあるのは一見「三本の柱」ですが、諏訪市役所と同じ、紛れもない“空中御柱”です。何か古い倉庫の上に木祠があり、その周囲に御柱が建てられているようです。
直下からの写真を撮ろうと、方角から麗人酒造に近接している本金酒造の倉庫と予想して次のブロックに沿った小路に入りました。
ところが、建物の間を順次透かして注視しますが、下からは見られたくないないかのようにその姿を現しません。万事にのめり込む質(たち)から来るトコトンという執念も、三周した時点で、風の冷たさと共に潰(つい)えました。
自宅で、撮った写真をパソコン上で見ると、御柱はコンクリートの穴に差し込む建て方とわかりました。さらに拡大すると、幣軸に「麗人酒造稲荷御柱御用」の文字が現れました。ここで、道一つ違う隣のブロックを、決して成就しないのを知らずに周回していたことがわかりました。実は、私的な用事で本金酒造さんに尋ねたいことがあったので「本金・本金」と頭がいっぱいでした。それが、影響していたのかもしれません。
麗人酒造のブログ『麗人 蔵本だより』には「弊社も豊川稲荷を奉っておりますので11月に(御柱祭を)行います」とあります。やはり、と言うか当然というか、ごく自然に「お稲荷さんにも御柱を建てる」と言い切っていました。