「今年中には」と言うのは「雪が降る前に」と同意語になります。伐採式は3月に行われるので、御柱が“自生”している姿を気楽に見に行けるのは今月中だけになります。11月2日の好天・気温が高めに後押しされて白樺湖に向かいました。
農業用のため池がなぜメジャーな観光地「白樺湖」になったのかは置いて、その北半分が立科町とは知りませんでした。その町有林は湖から約3.5キロの北東にあります。地図に従って「蓼科牧場」の信号を右折すると「バス転回所」がありました。
ネットからプリントアウトした地図は概念図そのものですが、別荘が点在する車道から水路脇の遊歩道を歩くと、迷うことなく「五社神社」に着きました。その先は、五ヶ月も前ですが、三千人余りの氏子が入山したので獣道ならぬ御柱道が残っていました。
最初に現れたのは前二(前宮二之御柱)でした。「御柱道」をたどると、注連縄が良き目印となって8本全ての御柱に対面できました。
ところが、期待していた薙鎌の写真が撮れません。たまたま行き会った同じ目的の男性と話したのですが、盗難と言うより「本見立」の後で取り外したようです。伐採式までそのままと思い込んでいたのでガッカリです。薙鎌は何のため、とはるか離れた諏訪大社に問うてみましたが、林間からこぼれる秋の日射しが揺れただけでした。