御柱見聞録 /

御柱祭を無形民俗文化財に −伝統か 創意工夫か−

御柱固め
「騎馬行列」 (神宮寺区)

 常日頃、これだけの祭りなら是非国宝(国指定無形民俗文化財)に、と歴史と伝統が好きな私は思っていますが、どうも一般の氏子にはこの意識は全く無いようです。
 文化庁の審議官に調査してもらったところ「調査不足もあるが、方向性が見えない」との理由で棚上げになった、とは又聞きですが、この話では具体的な内容は分かりません。
 憶測の域を出ませんが、「目を覆う建て御柱」の章で書いた「年々変わる」ことに主たる原因があるのでしょう。文化財指定は、「現状維持」という名の手枷足枷をはめられることと同じですから、自分達の祭りを思いっきり自由に楽しみたい氏子には本意ではないでしょう。結局「県の無形民俗文化財」止まりとなりましたが、結果としてはこれでよかったのかもしれません。

 「御柱の曳き建て」は「氏子の総意でやる祭り」と聞いています。諏訪大社の式年造営御柱大祭の一つですが、「企画・運営」は氏子が主体なので諏訪大社は“介入”できません。諏訪大社の考え(本音)はわかりませんが、益々盛んになる“アトラクション(セレモニー)”と「突撃ラッパ」は氏子が認めた総意ですから、「御柱祭」に「国指定無形民俗文化財」の冠が付くことは永久にないでしょう。