御柱見聞録 /

御柱祭に、なぜか花笠踊り

 御柱祭に必ず登場するのが花笠踊りす。ご存じの音曲に乗って花笠と華やかな衣装とまぶしい御足が跳ねる、まさに地味な御柱に華を添える出し物です。子供連も多く、あちこちで見られます。諏訪では運動会の必須演技ですから、即応が効くということでしょう。
 しかし、御柱祭になぜ「ヨッシャー、マカショ」なのでしょう。それを見る度に違和感を覚えていましたが、「本場山形」からメールが届きました。

「花笠踊り」は、神社に奉納すべきものではない。現在、山形市内で夏に行われている花笠祭りは、山形新聞と山形放送が作った祭りで、35年ほど前に観光用に作られた新しい祭りです。

という内容です。その成立過程を初めて知り、賛否は別として、時代を先取りしたかのような総合企画力に感心しました。

 御柱祭には御柱に関連した催しが似合います。「長持ち」や「騎馬行列」はその最たるものでしょう。しかし、披露する人々の努力と熱意は評価しますが、「安来節」や「花笠音頭」「よさこいソーラン節」の踊りは気になります。

 平成16年は、初めて諏訪圏外の立科町から御柱の提供を受けました。期間中はその縁で「立科神輿之会」が神輿を奉納し、「もらってしまえばその有り難さを忘れやすい」諏訪人に対し、その絆を確かめるよい機会となりました。経緯を知らない人には奇異に映るかも知れませんが、このような形での参加は賛成です。こちらからも、立科町の祭り「えんぶり」に木遣りが応援に行ったと聞きました。

 ただ反対ばかりしていても大人気ないので、一つ提案。諏訪神社は全国にありますから、その土地縁の出し物を募ってみたら如何でしょう。「御柱祭記念・全国諏訪神社奉納大芸能祭」と銘打って。もちろん、こちらは総本社諏訪大社ですから、(予算がないからとは言えないから、高飛車に)手弁当でお願いする、ということになります。こちらは会場のみ提供というと、「虫がよすぎる」との声も挙がりそうですが、…実行委員長ではないので…。

 平成22年も「変わらず」でした。本場でも「賛否両論」があるという「ソーラン、ソーラン」が、諏訪大社の境内や沿道に響きました。一般ウケがよいので、その勢いは当分の間続くでしょう。せめて「よいてこしょ」にしてほしいのですが、“スローなテンポ”では調子が出ないことがわかりました。