御柱見聞録 /

華の「御柱女」 −華から実へ−

御柱女 まだわずかですが 御柱年を迎える度に倍増するのが、“正装した女性”です。組織の制約を受けない利点もありますが、ヘアスタイルや鉢巻、化粧など「イナセ」のオーラを振りまきながら参加するので、いささかダサイ男達の中では光り輝いて見えます。
 正面からまじまじと“拝観”するのはお祭りの場であっても気恥ずかしいので、私は、すれ違ってから彼女の後ろ姿に見とれることにしています。自分に自信があるのでしょう。大声で「よいさ、よいさ」と叫びますから、見ているだけで楽しくなってしまいます。
 「近来まで御柱は成人男子だけの祭りで、穢れるという理由で女性が柱に近づくのも忌み嫌った。しかし、戦中戦後は男不足ということで女子供が動員されるようになった」と本にあります。6年ごとの祭りでは確実に世代が入れ替わりますから、文献でしか分からなくなる時代も遠くではないでしょう。
 曳行するときは危険ですが、停止時には左右にだけ動くメドテコに乗(せてもらえ)る姿も見られるようになりました。男達も面白がってけしかけるので、華やかな「嬌声」を囲んで輪ができます。この様子では、6年後は、曳行される御柱のメドテコに乗りオンベを振る勇姿が見られるかもしれません。

 写真は平成10年のものですから、「肖像権」云々の申し出は却下します。