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佐多岬の「縁結びの神」 鹿児島県南大隅町 21.12.2

 「○○最○端」と言う場所が各地にあります。その一つに、九州本島最南端の自治体「南大隅町」があります。ここまで来ればすべての事物に「最南端」が付くことになりますから、南大隅町にある諏訪神社は「最南端の諏訪神社」になりました。
 南に向かう流れには逆らえず、その「果て」を極めることにしました。以降、すべてに「最南端」が付くのでそれを省いた「佐多岬」があります。確か「四国にも佐多岬があったはず」と調べると、そちらは四国最西端の「佐田岬」で、「さだ」と読むことを知りました。

佐多岬無料道路

 予想外のゲートでしたが、無料となった有料道路とわかりひとまず安心しました。しかし、終点の駐車場では、岬へ続くトンネル入口に料金表が…。あくまで「諏訪神社巡拝」と(かたくなに)決め込んでいるので、500円以上だったらUターンとしましたが、300円なので素直に受け入れました。
 トンネルを抜けると、ここが九州最南端とわかっていても、張りがある緑の葉と鮮やかな花に驚きました。長野県人では初めて見る色・形とあって「知らず花」としか紹介できません。

佐多岬「縁結びの神」 写真では新緑としか見えませんが、12月初めの佐多岬です。ソテツ以外は知らないので亜熱帯植物とした木々が照葉樹林の中に広がっています。中央に、屋根が赤く塗られた「御崎神社」がありますが、この写真サイズではまったく見えないので[]を付けてみました。
 廃墟となったレストハウスを「怖いもの見たさ」でのぞき込んでからさらに佐多岬の先端を目指すと、遊歩道脇に花が咲いています。相変わらずの「知らず草」ですが、アサギマダラが乱舞しています。「渡りをする蝶」と知っていますから、南の島へ向かう前のつかの間の休息に見えました。
 実は、日本最大の蝶であるアサギマダラは、子供の頃に一回見ただけです。「長生きはするものだ」と、目前で群れ飛ぶ姿を見続けました。

縁結びの神・おみくじ

佐多岬の縁結びの神 突然「縁結びの神」が…。左に「おみくじ自動販売機」があり、右の木には“用済み”の御神籤が結わえられています。しかし、私には「入母屋造」と丸穴の石祠は、墓地にある先祖を祭る祠としか見えません。さらに、神社名も祭神名もない抽象的な名前「縁結びの神」に胡散(うさん)臭さを感じました。
 「言論の自由」と言っても、相手は神様です。冒涜することがあっては大変と祠の周囲を観察しました。しかし、基台に「奉寄進 御小祠 延享三年(1746) 寅六月 府 田村氏」とあるだけです。寄進とあるので神祠のようですが、海で遭難した人の供養塔である可能性も捨てきれません。
 「おみくじ+縁結びの神」と「石祠」の関係を“邪推”すると、様々な組み合わせが考えられます。最悪の組み合わせは「たまたまここにあった海難で亡くなった人を供養する祠を、縁結びの神に仕立て上げた」でしょうか。
 「所変われば品変わる」ですから、勝手な憶測をするなとおしかりを受けるかもしれません。しかし、御崎神社の御利益の一つに「縁結・安産」があるので、そのお株(御神籤料)を奪うような「縁結びの神」がここにあるのはやはり変です。赤い箱に素直(おおらか)にコインを投じる人に比べ、どうしても突っついてしまう自分に呆れながら、さらに「最南端」を目指しました。

 最上階が有料(200円)の「展望所」があります。下からでも充分眺めが良いので、“心の準備”をしていると思われる受付女性の顔を見ないようにして出口に向かいました。戻った駐車場で「最南端」と書かれた「公衆電話」を見て、展望台の「九州本島最南端のトイレ」に入らなかったことを後悔しました。

 佐多岬の「縁結びの神」に難癖をつけるなと非難を浴びせられそうなので、一歩譲って、「縁結びの神」は公園を管理する企業の「私設の神様」としました。