諏訪大社と諏訪神社トップ / 諏訪の神社メニュー /

秋葉神社 諏訪市湖南真志野 28.8.24

 地元紙『長野日報』が、「地域の安全 鎮火祭で祈願」の見出しで、秋葉神社の例祭が行われたのを報じていました。

 鎮火の儀は合併殿での神事の後、前庭の夫婦桂の根元に設けた祭場で行った。氏子総代や地区役員ら14人が参列し、火打ち石で忌火を点火。大祓詞(おおはらいことば)を奏上した後、有賀ェ典宮司がヒョウタンで作った瓢(ひさご)でくんだ水、ワカメ・砂を、燃え盛る炎にかけて火を鎮めた。
『長野日報』28.8.23版から抜粋

 この神事を見学する予定でいたので、「しまった、これを“後の祭り”と言うのか」と、一人でシャレるしかありません。

秋葉神社とミツバツツジ 実は、平成20年4月25日に、「ミツバツツジの名所秋葉山」ということで、その花時に合わせて秋葉神社を参拝しました。しかし、参拝記をまとめられないまま8年経ち、今や、どこをどう登ったのさえも曖昧になってしまいました。

秋葉神社 そこで、例祭の見学がてらに秋葉神社を再拝しようと計画を立てました。ところが、その日を忘れてしまい、それを新聞から教えられたというのが冒頭の次第です。
 写真の説明が後になりましたが、ややピークは過ぎていましたが、十分楽しめた「ミツバツツジの秋葉神社」です。この写真の“杭”は、秋葉神社一之御柱です。拝殿の前が切れ落ちているので、横に設置してありました。以下は、林道脇にあった案内板です。

 秋葉神社 習焼神社摂社
御祭神
 秋 葉大神 火産霊神(ほむすびのかみ)
 湯殿山大神 大山祇神
 金毘羅大神 大物主神
例祭 八月二十二日(別称 / 火祭り)
 江戸時代の安永六年(1777)三月二十五日、真志野村一帯を焼き尽くす大火があった。わずかに焼け残った家のなかに矢沢新七という者がいた。新七は神の御加護に報いようと、遠州秋葉神社へ参り、御分霊を受けて野明沢の小祠におまつりした。村人は新七の心がけに共鳴して、天明元年(1781)八月二十二日、ここ秋葉山に社殿を設け遷座した。後に湯殿山大神、金比羅大神を勧請し、三座の神をまつっている。

秋葉神社再拝 28.8.23

 一日遅れになりますが、参拝を決行することにしました。「涼しくなる秋に」の声も無視できませんが、今日は、台風の影響で朝からの気温はかなり低めという状況です。ところが、気温が上がらぬうちにと気が急(せ)きますが、秋葉神社がどこにあるのかも覚えていません。
 あわててネットで調べると、林道を使うとかなり近くまで行けることがわかりました。しかし、本社である習焼神社に義理を立てて、その駐車場から歩くことにしました。

 習焼神社で「神事の跡」を見てから、野明沢沿いの車道を登ります。まさに“登る”という傾斜が中央自動車道まで続きます。道脇には、秋に建て替える習焼神社の御柱が並んでいました。陸橋を渡ってしばらく歩くと、砂利道ですが集落の中の道より平坦という林道歩きになりました。

秋葉神社拝殿 案内板がある登り口から、5分も経たぬ間に秋葉神社へ着きました。あっけないと言うより、昼に近い時間で気温が上昇していますから、助かったと言うほうが正直な気持ちでした。伸びた草をかき分けずに済んだのは、例祭に合わせて整備したためでしょう。

秋葉神社の鐘 拝殿前の貫に下がっているのは、「日暮れとともに、秋葉山の秋葉神社にともった明かりを合図に…」と新聞記事にある“網灯籠”です。
 貫(ぬき)が焦げていますが、中を覗くと、使われた形跡がありません。風の影響を受けやすいので、今回は文明の利器を用いたと思われます。
 その灯籠の存在感もかなりのものですが、奥の、半鐘という大きさの鐘に注目してください。前回の参拝時に銘があるのに気がついていたので、今回は写真でメモしてきました。

奉納 秋葉山 / 信諏方南真志野村中
文政七甲申年(1824) / 正月吉辰日
鋳工 / 小嶋郡良

 脱字が指摘されそうですが、「信諏方」で間違いありません。「州」が抜けていますが当時はこのような名称があったのか、すでに修正が効かない状況に諦めたのか、その辺の事情はわかりません。
 この鐘の使い道ですが、火事の際にここまで駆け上がって連打するのは現実的ではありません。鰐口や鈴の代わりで、今は用意されていない槌で叩き無火災を祈ったのでしょう。

秋葉神社本殿 拝殿のわずかな隙間から覗くと、木祠が三棟並んでいるのが見えました。秋葉神社としてここに来ましたから、その不思議さも案内板の文言を思い出して納得しました。

 拝殿には棟札がありました。その一枚に「奉再建立秋葉山大権現寶殿一宇…」とありますから、文久元年(1861)に造り直したのが上写真の祠となります。

秋葉神社からの眺望
秋葉神社からの眺め

 ここから習焼神社が見通せるので、麓から見上げた秋葉神社を撮る予定でした。すっかり忘れて帰りましたが、LCVのニュースで、秋葉神社に点灯した合図の灯りが放映されていました。