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武居八坂社 下諏訪町武居 19.2.1

 諏訪大社下社の春の遷座祭に先立って、内御玉戸社祭と外御玉戸社祭が行われます。そのついでに、(と書くと地元武居地区の方に怒られそうですが)八坂社の例祭が行われます。本来なら大祭である遷座祭当日ではあり得ない神事です。現在の遷座祭は簡略化されていますから、「改めて」より「ついでに」と双方の利害が一致し手を打ったのでしょう(か)。

武居八坂社の例祭

武居八坂社祭 外御玉戸社の右横に続く小路に火の見櫓のある(極)小公園があります。右端に道祖神があり、左端が御柱がある武居区の産土神「八坂社」と住み別けているように見えました。
 外御玉戸社と違い、祭主は武居区ですから神饌は区が用意します。役員は毎年替わりますから、その準備にはやや手間取っているように見えます。

 供え物を案(机)にセットする際に、昆布が一枚落ちました。神職が直ぐ後ろに控えているというのに、そのまま拾って三方に載せるのを見てしまいました。ここは一つ手元預かり(後でそっと戻す)とした方が“得策”と思いましたが、フェンス外の言わば野次馬がとやかく言(思)うことではありません。何れにしても、武居区の神事に諏訪大社の神職が出張して神事を行う形式ですから、多少の手違いがあっても神職は苦笑いするしかないでしょう。9時40分頃、その慌ただしさから例年より手間取ったようにも見えた例祭が行われました。
 翌朝の新聞記事には、「八坂社の祭神『八坂彦命』は、諏訪大社下社祭神の一柱である『八坂刀売命』の父にあたるので、その縁で同日に行われる」とありました。

武居八坂社と武居恵比須社

武居八坂社
左が武居八坂社 20.5.7

 この近くには、拝殿もある「武居」と名が付いた武居恵比須社があります。武居区が、武居恵比須社ではなく(山と同じでその大小に貴賤はありませんが)このちっぽけな八坂社を祀っているのが不思議でなりません。武居恵比須神は諏訪大明神に反抗したと伝えられていますから、目の前の諏訪大社に義理立てして、諏訪大社縁の祭神を担ぎ出したのでしょうか。

 この辺りは、下社の大祝武居一族の館跡だそうです。現在は「字(あざ)武居」と一絡(から)げですが、ルーツが異なり時代も背景も違う「武居」が複雑に混じり合っているようです。