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諏訪大社旧参道「中小路」 14.11.10

秋の中小路 前宮の本殿近くに「小町屋の中小路」の案内板があります。何回か目を通しましたが、その内容に惹かれることはありませんでした。落ち葉が目立つ11月の中旬、毎回の車道歩きに変化を求めて社務所前の絵地図を参考にその中小路を歩いてみました。

 本殿前から分流している水眼(すいが)川に沿った狭い路を入ります。並行している現在の一般参詣路(車道)と同じ地形とあって結構傾斜があります。前を通るのがはばかれるような一般住宅を過ぎると、生け垣から庭を介して程良く距離を置いた別荘とも無住ともとれるやや荒れた家があります。カーテンや雨戸で閉ざされている理由は分かりませんが、神官の末裔と勝手に想像しこの道の気分を盛り上げました。
 こんな道があったのか、とうれしくなるような小路ですが、柏手社(かしわでしゃ)を過ぎると、せせらぎと風神の呼吸に耳を澄ませた余韻を残す間もなく、あっけなく前宮本殿の前に飛び出しました。わずか百メートル余の中小路の旅でした。

 小町屋集落は、前宮を中心として大まかに三本の道筋が通っている。その真ん中を上つていく道を中小路と呼んで、戦前までは一般の人々の前宮本殿への参詣道路であつた。
 中世の古文書史料等から想定されるところでは、この中小路の両側には、水眼の清流をはさんで、前宮神殿に居舘を構えた現人神の上社大祝に直属する家臣たちの屋敷地が建ち並んでいたと思われる。また精進潔斎し、穢れをとって前宮の神事や祭礼に奉仕する人たちの精進小屋なども設けられたところで、景観は大事に保存したい。

 上記は「安国寺史友会」の案内板です。この会作成の案内板は前宮周辺には多くあり、この地を訪れる人にはよいガイド役となっています。

中小路 左は、平成19年8月26日の中小路です。「柏手社」へ向かう神職を下方から撮ってみました。電柱が目障りですが、景観の邪魔だから撤去、というわけにはいきません。これが現代の中小路、としました。