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摂末社遙拝所(摂社と末社の遙拝所) 諏訪大社本宮境内

 蟹江文吉さんが「摂末社遙拝所では前宮が二番目になっている」と書いた文に興味を持ちました。いつもは布橋から意識せずに眺める遙拝所ですが、「本当だろうか」と確かめることにしました。その前に、「摂社・末社」の定義がよく分かっていないので調べてみました。山川出版社『文化財の見方』では、「本社に付属し、祭神に深い縁故のある神を祀る神社で、摂社は本社に次ぎ末社は摂社に次ぐ格式を持つ」とありました。

摂末社遙拝所
「摂末社遙拝所」神職と大総代の拝礼 20.1.1 

 布橋に平行して絵馬堂があります。その隣に奥行きが短いので割と平面的な社殿が長く続きます。これが文政11年建造(昭和34年改築)という摂末社遙拝所です。上・中・下の各「十三所」を祀ってありますから、13×3の39社が勢ぞろいです。「総社」と同じで、一々その神社に行くのは面倒だから一括して祀った、というのはちょっと乱暴な表現でしょうか。

摂末社の掲額 遙拝所は13の小部屋に仕切られています。その各々に幣帛が安置され、上部には表札に代わる額に祭神の名が書かれています。『記紀』出身の名前でないことに諏訪大社の「主張」というか“がんばり”が見て取れます。
 最右端ということで格付けではトップとなる額には、本の通り「ところまつ・まえみや・いそならべ」と読む「所政大明神・前宮大明神・磯並大明神」が彫られていました。主神が中央とも考えられますが、文字の大きさや“インデント”がないことから、やはり右の「所政大明神」が一番となるようです。
 所政社の祀られている場所は知っています。しかし、小さな石祠のみという現状をどう考えてよいのでしょうか。


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