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諏訪七石一覧 ver'11.5.21

文献に見る「諏訪七石」

 宮地直一著『諏訪史 第二巻 前編』から、「七石に就いては古人の説が一様でなく何れが正しいとも遽(にわ)かに決定し難いので、その大体を次に表記し、之が現在の擬当地を記入して行く」とある「諏訪七石の一覧表」を転載しました。

諸説→

名称↓
諏訪上社物忌令
(神長本)
信濃奇勝録 画入七石の事 信濃国一宮諏訪大明神御由来記
現在ノ擬当地(該当地?)
御座石 正面の内 ヤガサキ 矢ヶ崎村内 神 前 上社境内ノモノ今見エズ、矢ヶ崎村トスルハ御座石社ノ御座石ヲ指ス
沓 石 社 内 社 中 社 内 護摩堂ノ下 上社布橋ヲ渡詰メ突当リテ更ニ曲ル所右側下ノ大石
硯 石 ─── 守ヤ山道 社 内 神前上 上社両宝殿ノ間、四足門ヲ通シテ向フニ見ユル石垣上ノ大石
蛙 石 社内(但シ甲石トアリ) 社 中 社 内 鉄塔ノ下 上社境内蓮池中
小袋石 磯 並 杖突峠下 磯並内 高遠道磯並 宮川村高部ノ内、杖突峠ニ登ル途中右方、道ヨリ少シ山ニ入リタル所
兒玉石 海 端 ユノ脇
又磯並
─── 湯ノ脇 上諏訪町湯ノ脇兒玉石神社境内
亀 石 千野川 宮川内 茅野村内 チ ノ 宮川ガ西茅野ヲ流通リ、安国寺ト中河原トノ境ニ来ル辺ニアリシトイウ

 『諏訪史 第二巻 前編』は昭和6年の刊行とやや古いのですが、他の巻を含め諏訪を代表する歴史書です。

『諏訪上社物忌令』 嘉禎4年(1238年)の奥書がある『上社本 諏訪上社物忌令』には、〔七石之事〕として「御座石・御沓石・硯石・蛙石・小袋石・小玉石・亀石」を挙げています。
 文明年間(1469-1486)に書かれた『神長本 諏訪上社物忌令之事』では、「蛙石を甲石」とする以外は同じですが、こちらには所在地を並記しています。硯石だけは書いてありませんが、「言わずもがな」ということでしょう。これが、上表の左端に当たります。

『信濃奇勝録』 佐久の神官井出道貞が幕末にまとめた書です。〔諏方上下神社〕に[七石]として挙げています。

『画入七石の事』『信濃国一宮諏訪大明神御由来記』 この二書については未見なので、“表の通り”となります。

 他にも「七石」を書いたものがありますが、これを基本資料としました。