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金子茶房ときよめ茶屋 諏訪市中洲神宮寺 23.10.7

八ヶ岳の夕景 下写真は、諏訪大社上社本宮から“見えた”平成20年12月31日の八ヶ岳です。場所は南鳥居の階段(きざはし)前ですが、過去形の通り、現在は金子茶房の黒い建物でブラインドされているので見ることはできません。地元の人以外はわからないので説明すると、右端の“半道”が三之鳥居を経て「前宮」へ向かう道です。

金子茶房の建設予定地
現在は「金子茶房」が建っています。

 人間の目というか脳は大したもので、対象物だけにピントと最適な明るさを調整してくれます。ところが、AUTOにプリセットされたカメラは平均的に写すように命令されているので、日向は「白飛び」し日影は青く沈むことになります。これを画像処理「ハイライトを暗く」で調整したのが下の写真です。

金子茶房「建設前の景観」

 雪化粧した山が現れ、(まだ3時ですが)夕景の暖かみが残る残照がキリリと引き締まりました。手前の家が無ければ八ヶ岳が一望ですが、それでも八ヶ岳が「連峰」として正面に見える場所であることがわかります。かつては大祝や五官、また参拝した人々もその季節折々の眺めを楽しんだのは間違いありません。
 やや右に寄った位置から撮ったのが、下の写真です。こちらは、「ハイライトを暗く・シャドウを明るく」の処理をしています。

きよめ茶屋跡

 何のために置いたのかと不思議だった中央の大石は、かつてここに存在していた「きよめ茶屋」の前にあった石であることに気が付きました。「店の角に大提灯を吊り下げていたが、車が接触するので現在は物置に入れてある」と聞いていましたから、この石は、飾りというより対車用のガードストーンということになります。
 何しろ、この場所は上り下りの頂点にあたる直角のコーナーです。諏訪明神の加護も諏訪大社の玉垣内と限定されているようで、“定期的”に事故のニュースが流れました。

きよめ茶屋が金子茶房に
大石

 かつては、この場所に金子茶房が出現する前には「きよめ茶屋」がありました。諏訪大社とよく馴染んでいた古き良き建物でしたが、老朽化や耐震の面で取り壊されてしまいました。

金子茶房

 バイパスが開通すると、茅野市方面からは「諏訪大社に行く」という意志がなければ、この前を通ることはなくなりました。そのため、きよめ茶屋がなくなって、その代わりの黒い異様な建物が出現したときは驚きました。長らく金子茶房とは知らず、何かのギャラリーと信じていました。

金子茶房

 平成23年10月18日の景観です。私にはまだ異物に映る金子茶房が建てられたので、トップ写真の眺めを見ることはできません。入店すれば八ヶ岳のパノラマが期待できそうですが、「庶民が来る所ではないよ」との色と意匠の威圧感が高い敷居となっています。「諏訪大社の前に“こんな建物”があってもよいのだろうか」という議論は別として、初めてこの金子茶房を目にする人には違和感はまったくないでしょう。

 私は、外出時の昼食では、コンビニではなくスーパーの299円と399円の弁当のどちらを選ぶか悩んでしまう生活をしています。この入口の向こうから八ヶ岳を眺めることは永久にないでしょう。


‖サイト内リンク‖ 金子茶房ができる前にあった「きよめ茶屋」