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秋宮の神楽殿「四景」

 諏訪大社下社秋宮の神楽殿は多くのHPやBlogで取り上げているので、同じような紹介文や写真を載せるのは控えました。

諏訪大社下社秋宮の神楽殿
ライトアップは「御柱」ですが、神楽殿も撮れます。[18.8.12]

 秋宮の境内では、毎年8月上旬という期間限定ですが、観光客へのサービスとして御柱がライトアップされ、それに合わせたミニコンサートが何回か開かれます。去年は3回ほど行われましたから、この期間に旅の日程を合わすのも一案でしょう。
 (私は仕事帰りですが)夕涼みがてらに、御柱や神楽殿の夜景を撮るには最適の期間です。ただし、見た目以上に暗いので三脚は必携です。左(神楽殿前)ではシンセサイザーのコンサートが行われていますが、私は神楽殿の夜景を撮ることに専念しました。

諏訪大社秋宮の神楽殿
神輿が神楽殿の中を通り、春宮へ向かいます。[19.2.1]

 下社は、年に二回遷座が行われます。写真に一部雪が見られるように、2月1日は秋宮から春宮へ遷座します。この時は、御霊代を乗せた神輿だけが、“門と化した”幣拝殿をスルーし神楽殿の中を一直線に進んで春宮へ向かいます。早合点した人はいないと思いますが、神楽殿のシャドウ部に漂うのは、(残念ながら)諏訪明神のオーラではなく暖を取る焚き火の煙です。

 一般観光客に“人気”なのが、写真中央を占(締)める「大注連縄」です。御柱祭の前年に更新される注連縄は、地元奉賛会が「出雲大社注連縄保存会」から技術指導を受けて作るようになったそうです。
 その経緯は知りませんが、諏訪大社の祭神が幾ら出雲に縁があるからといっても、なぜ出雲大社と似たような注連縄にしなければならなのかが疑問です。ここは諏訪です。諏訪大社独自(がなければ普通)の注連縄で十分だと思いますが…。また、長さ7.5m・最大胴回り4.5mという数字の大きさは別にしても、「約1t」という重さが心配です。重要文化財の神楽殿がその重さを必死に耐えているのは明らかですが、(やはり)観光客には人気があります。

諏訪大社下社秋宮「神楽殿」
遷座の行列が神楽殿を周回する。[19.8.1]

 8月1日は「お舟祭り」として知られていますが、“本命”は「遷座」です。春宮から来た神輿、というより神輿の担ぎ手は、“役得”で神楽殿の中を土足で通り抜け、そのまま幣拝殿の真ん中をスルーして宝殿の前に神輿を安置します。私も、撮るばかりではなく一度は経験してみたいのですが…。
 写真は遷座の行列最前部で、薙鎌などを捧持した白丁・裃姿の諏訪大社大総代・中学生の“稚児”・雅楽を奏でる諏訪大社伶人と続きます。左手前に写っているのは「秋宮一之御柱」ですから、神楽殿は背後の姿となります。これが「棟がT字形になる撞木造に似た造り(『下諏訪町の文化財』)」だそうです。撞木は「シュモクザメ」と言った方がわかりやすいでしょうか。

諏訪大社下社秋宮「神楽殿」
御射山祭の日なので、高欄にススキが飾られている。[24.8.27]

 御射山社で行われた御射山祭の帰りに、久しぶりとなる秋宮に寄ってみました。ところが、保存修理は去年の12月に完工しているというのに、未だ大注連縄が下がっていないことに気が付きました。工事期間中は外されたと知っていましたが、八ヶ月経った今でも取り付けられていないのはどういうことなのでしょうか。耐震や文化財保護のために「待った」が掛かったのでしょうか。
 これを機会に「“出雲大社の真似”は止める」ことを提案したいのですが…。