諏訪大社と諏訪神社トップ / 下社雑学メニュー /

春宮幣拝殿と左右片拝殿の修復工事終了 21.12.23

春宮 「修復工事完了」の新聞を読んで、「午後のほうが光が反射してきれいかな」というのは表向きで、日最高気温になる2時頃をねらって春宮へ向かいました。
 鳥居を望む位置から「これが新装春宮か」という“赤社殿”が望め、早くも、筒粥神事の奉告はあの社殿で行われる、と来年のことを思ってしまいました。

春宮の幣拝殿 光が強すぎると暗部が黒くつぶれ、説明する写真としては不適になりますが、今日の場合は屋根ですからまずまずでしょう。
 車は古くても、新しいタイヤに替えるとウキウキします。これは「上下が逆」に加えてこの場で挙げる例えとしては不適切かもしれませんが、檜皮(ひわだ)や銅板が冬の陽に映えて社殿全体が華やいでいるように見えました。

 『長野日報社』の12月19日付「春宮雅やか 檜皮ぶき 初の大修復完成」の記事です。改修の内容がわかるので転載しました。

 諏訪大社下社春宮の幣拝殿、左右片拝殿の屋根を中心とした修復が完成した。重要文化財に指定されている幣拝殿、左右片拝殿は安永8年(1779年)の建設以来初めての大規模修復を終えた。1962年からの銅板ぶきを、日本古来から伝わるヒノキの皮を使った檜皮ぶきに替え、柔らかな曲線が気品を醸し出している。(今牧文孝)

 老朽化に伴う修復で、昨年8月に着工。当初予定の工期は9月までだったが、調査の結果、建物の腐食、破損が著しかったため、補修工事等で時間がかかった。
 屋根の面積は幣拝殿が約40平方メートル、片拝殿が約50平方メートル。厚さ約1ミリの檜皮を約60枚重ねて厚さ約7.5センチもの重層が、屋根一面に流れるように広がっている。
 棟を飾る鬼板7枚は、腐食した部分を取り除き、同じ栗の木を使って補修し、銅板を被せた。飾り金物は、専門家が金箔を押し直し、日差しを受けて光り輝いている。
 平林成元宮司は「檜皮ぶきにしたいという神社、地元の念願がかなった。完成した屋根を見てまぶしく感じた。日本古来の雅で落ち着いた屋根になって良かった」と完成を喜んだ。
 設計監理の文化財建造物保存技術協会重要文化財諏訪大社下社設計監理事務所の鈴木誠所長によると、春宮は江戸時代末期ころこけらぶきで、明治、大正時代とこけらぶきが続いた。1937年に檜皮ぶき、62年に銅板ぶきとなった。江戸時代末期以前の形式は分かっていないが、建設当初は檜皮ぶきだった可能性があるという。(後略)

春宮の幣拝殿24.11.29 この写真は、平成24年11月29日に撮ったものです。3年の星霜を経て、幣拝殿は見えませんが、片拝殿の屋根は黒ずんで落ち着いてきたことがわかります。冒頭の写真と違い、曇り空の元ではコントラストが低いので、彫刻などもよくわかります。