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諏訪大社上社の特殊神事

特殊神事「御頭祭の鹿頭」
茅野市神長官守矢史料館の展示資料「御頭祭の鹿頭」

 諏訪大社上社では、年間百十一度の神事が行われているそうです。その中で「特殊神事」とある諏訪大社固有の神事は「諏訪神社」古来の祭事を色濃く残しその成立をもうかがわせるもので、格好の研究材料となっています。しかし、それらの神事も、すでに戦国時代を境に廃れたり簡略化されているといわれます。

三輪磐根著『諏訪大社』〔多い特殊神事〕

 「完全に」と言えるほど大きく変わったのは明治維新以降です。連綿と続いてきた神事の祭主である大祝や神長官などの神職が、政府の「世襲禁止」の一声で引退を余儀なくされたからです。そのため、中央から派遣された宮司が祭主となり、式次第は伊勢神宮に則った形で行われるようになりました。

 特殊神事には、「蛙狩(かわずがり)・御頭御占(おとうみうら)・御頭受・御符渡・田遊(たあそび)・野出(のいで)・小立座(こたてまし)・御頭祭・押立御狩・御田植・御狩・御射山祭・小神立座(こみたてまし)・煤払」などがあります。「特殊神事メニュー」では、現在の様子を見聞したものに古文献等から集めた資料を加えて紹介しています。