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古城八幡社・摂社諏訪社 下伊那郡阿南町 17.10.23

下伊那郡阿南町 観光絵地図で、「ふるじょう」と読む「古城八幡社」を見つけました。さっそく現地入りすると、名前以外はすべて“白紙”という絵地図の状況に相応しく、国道からいきなりの1.5車線です。それも下り坂の完全一車線となり、ブレーキを踏みながら「二の足を踏む」という状況に陥(おちい)りました。しかし、意外に早く「対向車の来ないことを祈るのみ」から解放されました。
 2台で満車という古城八幡社の駐車場(空地)に降り立つと、目の前は墓地です。周囲に人家が見当たらないこともあって、その石塔の多さがこの地の歴史の古さを感じさせました。「古城八幡社・摂社諏訪社」の案内板を見上げると、何と「重要文化財」です。ここで国の重文を拝めるとは思ってもいませんでした。

古城八幡社の覆屋
重文と早合点した古城八幡社の覆屋

 足元が危ういので最後の石段を超えてから初めて前方を見ました。近づくにつれ赤い屋根がトタン葺きと分かった建造物は、余りにも文化財の姿形とはかけ離れています。それでも、壁に掛けられた「國寶」の木札に、世間ではこれを早合点と言うそうですが、「その時」まで重文・古城八幡社と信じていました。

古城八幡社と摂社諏訪社の本殿

 格子窓から樹脂のシートを通して覗くと、納得の社殿が見えたことから、重文の「冠」は速やかにそちらに移りました。双子のような一間社流造の社殿が二棟と、やや小振りな社殿が右にあります。
 しかし、霞がかかったような視界不良では写真になりません。一旦は諦めましたが、指でシートの汚れをこすり取りカメラを向けてみました。

古城八幡神社の諏訪社本殿
蟇股が「鷹」の諏訪社

 内部が暗いので、鏡と化したシートに自分と背中の後ろにある全ての物が映り込んでいます。その上、シャッタースピードを確認すると1/2秒です(当時のカメラ)。ところが、鏡胴(レンズ)を密着させながら格子に乗せて固定した試し撮りには、思いの外明るい木組みが写っていました。

古城八幡神社本殿
蟇股が「鳩二羽」の八幡社

 「さて本番を」とファインダーをのぞきますが、暗くて構図が確認できません。カメラを水平に保ち、被写体に映る測距用の赤いスポットを見ながらシャッターを静かに押し込みました。
 「数打ちゃ当たる」と何回も撮った中で、この条件では出来すぎという2枚を公開します。もちろん、画像処理をしてあります。

 「重文なのに消火器が一つだけ」が疑問でしたが、駐車場に戻ると、往きには目に入らなかった消火栓がありました。小山の上にある本殿前の設置では水圧が低くなるということでしょう。つい、必死にホースを引っぱって駆け上がる姿を想像してしまいました。
 後は、帰るだけです。ここで、消火栓に“触発”されたのか急に尿意をもよおしてきました。石塔を眺めながら無我の境地に入るのは、さすがにためらいがあります。その地を求めて車道を下ってみると、意外と思える近さに人家がありました。これまたマズいと引き返すと、茶畑があるのに気がつきました。花がしおれているので写真は撮りませんでしたが、さすが長野県南部の地でした。