5年前に、会津では格式が最上位という諏方神社を参拝しました。その時には以下に出る「御射山」の存在を知らずに、写真を撮ることなく帰りました。
その後、『新編会津風土記』の挿絵〔諏訪宮図〕に御射山があるのに気が付き、再訪する機会を窺っていました。
本社の後土居につきて、周(まわり)数間の築山あり。信州の御射山をかたどりしと云う。注連(しめ)を廻して不入の地とす。俗に獅子山と稱(とな)える。
平成4年の紅葉を狙ったのですが、5年前の桜と同じく、時期尚早と言う結果に終わりました。それはともかく、拝殿の左方から奥を透かすと、確かに小山がありました。
この諏方神社では、御射山は「本殿の背後」という立地です。そうは言っても「御射山を伴った諏方神社は古い様式」ですから、長野県から遥か離れたこの地に鎮座していることに驚きを覚えます。
案内板がありませんから、その近くに立っても、地元の人でも単なる小山と見ているだけと思われます。そもそも、「御射山」の何たるかも知らないでしょう。
後方は民有地で、駐車場になっています。御射山の基部に見える構造物は、その境のブロック塀です。本来の石垣はその向こう側ということになります。
『会津大鎮守 諏方神社』については、〔諏方神社メニュー〕で御覧ください。