「御渡(みわたり)拝観式は19日」と知って、このサイトを運営している責任上、(寒くても)今年は見学せねばと覚悟を決めました。
島崎川と諏訪湖の合流点にあるヨットハーバーには、余裕の7時に到着しました。出掛けに聞いた天気概況は「珍しく、-4.5度と寒さがゆるんだ」と報じていましたが、曇りとあって、体感及び“気分感”ともかなり寒く感じます。
八劔神社の関係者が現れたのは8時過ぎでした。1時間前は指を折って数えられた見学者ですが、今は(夜のニュースでは)300人と増えていました。その中から御渡拝観式が行われる沖に向かう人波に、腕章を付けた係員が、危険だから戻るように声を掛けています。しかし、「みんなで渡れば怖くない」ばかりと、それに従う人はいません。私も我慢できずに沖に向かいました。
しかし、私は、縦横に走る氷の亀裂が1時間前にはなかったことを知っています。ましてや、それらが発する不気味なキシみ音を聞いてしまえば、「万が一」が“百に一」と思えてきます。引き返して絶対不沈の岸を選択した結果指をくわえることになった私は、「氷が割れたらシャッターチャンス」と密かに期待しましたが…。
このページに載せようと張り切っていた御渡拝観式は、望遠レンズでも、横一列に並んだ人混みとしか見えません。結局、氷上の神事は、自分の目で見ることはできませんでした。
これは現地で知ったのですが、引き続き、近くの舟渡川河口でも御渡拝観式が行われました。この場所は「御神渡り」というには少々寂しい氷の盛り上がりですが、橋の上から見下ろせたので、宮坂宮司がお祓いしている姿を撮ることができました。
この後、関係者は対岸の下諏訪側へ(車で)移動して上御(のぼりまし※終点)を拝観し、体に掛けた注連縄を岸辺のアシや柳にかけてから八劔神社へ戻り、拝観奉告式を行います。
今年は、5年ぶりという御神渡りが認定されました。
10時過ぎ、諏訪湖上で拝観を終えた関係者が八劔神社に戻り、拝殿で拝観奉告式が行われました。「…以上です」と内容に乏しいのは、私がこの前に立ったのが祝詞奏上の最中ということにあります。つまり、(寒さで)踏ん切りがつかず、自宅を出るのが遅くなったためでした。
引き続き、社務所で「占い」が行われます。何か勿体ぶった名称がありそうですが、調べても、ただの「占い」でした。
報道陣への案内(注意)の中で「16社…」と聞こえた各社のカメラが見下ろす中、八劔神社宮司と氏子総代会の代表者が、過去の御神渡りの始点と終点の位置を参照します。
大総代から、昭和13年と昭和20年に似ているとして今年の予想が発表されました。内容は、翌朝の新聞記事に代えさせてもらいました。