諏訪大社と諏訪神社トップ / 上社雑学メニュー /

本宮四脚門の冬青(ソヨゴ) 17.1.23

冬青・ソヨゴ

 諏訪大社上社本宮「四脚門」の写真です。主題は柱の間に見える巫女さんではなく、画面いっぱいに枝を広げた常緑樹です。幹に取り付けられた木札には「冬青(そよご)」と書かれ「モチノキ科・信州の南部ではソヨギと言い榊の代用とする」とありました。

 「神道の基礎知識を」ということで、山蔭基央著『日本神道の全て』を読みました。その書き出しの「しんどう」ですが、漢字に変換すると「伸銅」となり、他の候補群にも「神道」がありません。そのため、『一太郎』ともあろうものが、と考え込んでしまいした。少しの間の後、子供の頃に住んでいた松本市の「神道祭(しんうさい)」が思い浮かび、「神道」には濁点がつかないことを今知りました。

 話がそれましたが、同書の「なぜ神社では榊しか使わないのか」では、「…この木は関東以西の山に自生する日陰の蔭木であるから、長野県や北陸・東北・北海道方面では代用品を探さねばならなかった…」と解説しています。その「代用品」から、諏訪では、それがソヨゴらしいとわかってきました。そこで、撮りためた写真の中から、諏訪大社で自ら「冬青・ソヨゴ」と自己紹介していた“張本木”を引っ張り出したのが上の写真というわけです。

冬青 確かアップで撮った写真が、と再び探し出したのが、場所は変わった上社前宮の“榊”です。今まで榊と信じて疑わず、「あの木札は間違っているのでは」とも思っていましたから、確認のためにネットで「ソヨゴの写真」を検索してみました。

 表示した「ソヨゴ」と比較すると、全く同一です。一方の「榊」はツバキ科とあるように光沢があり、厚いためかのっぺりとした葉姿です。そうなると諏訪大社の玉串は、代用品の冬青を使っているのか・自前で榊を栽培しているのか・花屋さんで購入しているのか、と知りたくなりました。再び『日本神道の全て』ですが、(榊を用いている神社を否定するような)「榊は明治以降に使われ始めた。この木は幹から伐ると萌芽しないために枯れてしまうから神事にはふさわしくない」ともありました。

 諏訪大社では、玉串にソヨゴを使っていました。このページをご覧になった方で長野県以北の方は、榊について一考(見)してみてはいかがでしょうか。…知らなかったのは自分だけだったりして。