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犬の供養塔 諏訪郡原村菖蒲沢(しょうぶざわ) 27.11.23

 菖蒲沢歴史会『菖蒲沢之 石佛誌』に、〔宮坂家裏尾根畑南の石仏群〕として「イヌの座像」を紹介しています。(公式)名称や耳が垂れていることからイヌに違いないと思う一方で、オオカミの可能性も捨てきれません。写真の背景に場所が特定できる何かの構造物が写っているので、急がずにその時を待ちました。

 10月7日、長袖では汗ばんでしまった好天に誘われて、菖蒲沢へ向かいました。現地で謎の構造物が事業所の付属設備とわかりましたが、それが見える道を何往復しても見つかりません。「もうないのでは」との諦めに傾く中で、写っている筒の角度から「この線上にあるのは間違いない」とした土手を登ってみました。

宮坂家裏尾根畑南の石仏群

 この写真は、草を踏みつけて、その姿を露わにしたものです。そのため、「土手の最上部に、草に埋もれた石祠と石像がありました。この草丈ですから、道から見えなかったのも当然でした」という説明になります。

犬の座像 「幅12cm高さ32cm」とあるイヌの座像です。周囲の草を手で押し倒し、一部は抜いてみましたが、写真で見ていた基台が現れません。年月の経過で、埋没してしまったようです。
 撮影時には気が付かなかったのですが、初秋の斜光がいたずらをしたようで、無機質の石がこのような表情を見せてくれました。

犬の供養塔 見下ろしたアングルで、首輪があることに気が付きました。ここで飼い犬と確定しましたが、無銘なので、いつどのような経緯でここに安置したのかはわかりません。
 祭主の宮坂さんに訊けば、当時の様子などを話してくれるかもしれません。しかし、代替わりで、すでに霧の中という現状が濃厚です。供養像ですから、悲劇的な結末も考えられます。この写真を見た人それぞれが、自分の感性で思い描く方がいいとしました。
 気になる土まみれの空き缶は、石像の前に置かれていたものです。ドッグフードなどの供え物と思われますが、私は、それしかないので、台座を確認する際にシャベルとして使ってしまいました。

 諏訪の人は承知していますが、改めて補足します。冒頭の写真にある“杭四本”は、「御柱」です。