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弥生通りの大石(名前はまだ無い) 28.10.26

 平成25年の9月、自サイトの「亀石明神」に異常な数のアクセスがありました。リンク元を調べると、あるリツイートに張ってあった(亀石明神への)リンクが原因でした。その本元を検索すると、ツイッターで発信された「茅野駅の前にある大変おもしろい大岩」で、それが大きな話題になっていたことを知りました。

 亀石とは何らの関係もないのですが、取りあえず(完読したのかは別として)「諏訪七石」の一つに注目してくれたことに感謝しました。

 一年後の10月24日、諏訪市四賀から茅野市西茅野まで歩く機会があったので“拝観”してみました。

柳川の「床固群」

 久しぶりとなる駅前は、土地区画整理事業で新しいビルが林立しています。その谷間に、注連縄が張られた大石が“珍座”していました。前にある案内板から転載しました。

弥生通りから出土した大石について

この石のいわれ ── 平成22年2月、茅野駅西口(駅前)土地区画整理事業工事中、弥生通りの地下3メートルの地点から思いもよらぬ巨大な球状岩石が出土した。工事の障害物として破壊、除去しようとしたが、丸い巨石であることに気づき、慎重に掘り出した。
 古来、私たちの祖先は磐座(いわくら)信仰をし、地上に鎮座する大石に神の降臨を意識してきた。悠久の時を経た巨大岩石が、突然、地上に出現したことは、単なる偶然とは思えない。
 我々を守る神の磐座であると信じ、シンボルとして、駅前縄文公園隣接に永久保存することとした。

学術的由来 ── この球状の「大石」はその成分の構成から、「斜方輝石単輝石安山岩」と呼ばれる岩石で、今から約12〜13万年前に北八ヶ岳の火山活動によって噴出した溶岩が、蓼科高原ゴルフ場周辺の台地を構成した「糸萱溶岩」の一部であり、流出時の成分が縞状に配列した流理構造も見られるところから、溶岩流の先端部分の岩石と推測される。
 また、全体的に多孔質で摩耗度が高いことから、長い年月の間に渋川・上川の度重なる洪水によって、ほぼ球状に削られ、茅野市の台地に堆積していたものと考えられる。

( この由来は茅野市史別巻「自然」の編者・北沢和夫先生の説を要約した )

茅野駅前まちづくり協議会

 「斜方輝石単輝石安山岩」に何かの違和感を感じたので、『Google』でそれを調べてみました。冒頭に「もしかして:斜方輝石単斜輝石安山岩」が表示し、確認すると「は、の間違い」とわかりました。ここで誤字と判明しましたが、大勢に影響がないので騒ぎ立てるのは止めました。
 この大石の正確な出土地を知りませんが、もう少し北西側だったら断層崖から転げ落ち(転石)、小玉石神社と同じように「(仮称)大石神社」の御神体として祀られていた可能性があります。本石がそれを嫌ったのかは知る由もありませんが、今は、注連縄を掛けてもらっても「ただの大石」として陳列させられている現実を受け入れているように見えます。
 茅野市には、発見から祀られるまでの経緯が酷似した「姫石さま」があります。以下に、15年前に紹介した「姫石さま」のリンクを張って「ただの大石」の紹介を終えることにしました。


‖サイト内リンク‖ 「あぶない姫石さま」