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スエズ運河で巨大コンテナ船座礁 '21.7.16版(最終版)

衛星写真で見た「その現場」 '21.3.25

スエズ運河 コンテナ船座礁「衛星写真」
Sentinel-2 L1C from 2021-03-24

 コンテナ船が座礁し「スエズ運河で航路ふさぎ渋滞発生」とニュースで報じています。
 船が「全長400メートル、幅59メートル」とあるのを知って、衛星画像が閲覧できる『EO Browser』を開くと、タイミングよく24日のものが載っていました。


スエズ運河 コンテナ船座礁「衛星写真」 砂嵐とも見える薄雲に覆われていますが、拡大すると、トレーラーなどの大型車が斜めになった道路と同じような状態でコンテナ船が座礁しています。上部の航跡は、この解像度ではタグボートのものとしかわかりません。

衛星写真で見た「その現場」 '21.3.29

衛星写真で見るスエズ運河
Sentinel-2 L1C from 2021-03-29

 衛星写真は、衛星が「その時」にその上空にいるとは限らない上に、雲などの気象条件に左右されます。
 中四日おいた29日にようやく「その後」が表示しました。快晴とあってクッキリ写っています。


スエズ運河 コンテナ船座礁「衛星写真」 公開されている写真の解像度では、拡大してもボケるだけです。それでも、船尾が少しだけ動いているのがわかります。
 座礁したコンテナ船のキャプションのように表示する文字は、たまたまこの場所に書かれた「道路名」です。英語のほうは「7月23日通り」と読めましたから。

衛星写真で見た「グレートビター湖」 '21.4.3

スエズ運河コンテナ船座礁「グレートビター湖」
Sentinel-2 L1C from 2021-04-03

 「コンテナ船はグレートビター湖で点検」と報じています。今回の事故がなかったらその名をキーに打ち込むことはなかったと思いながら検索すると、「運河入口から1/3程度の場所」にありました。


スエズ運河 コンテナ船座礁「グレートビター湖」 拡大したら見覚えのある縞模様が現れ、これがコンテナ船と確認できました。ただし、船首を南に向けている理由はわかりません。


衛星写真で見た「グレートビター湖 その後」 '21.4.8

スエズ運河コンテナ船座礁「グレートビター湖」
Sentinel-2 L1C from 2021-04-08

 船首を北に向け、点線の枠位置からやや移動しているのがわかります。出港直後というタイミングでしょうか。


スエズ運河 コンテナ船座礁「グレートビター湖」 


衛星写真で見た「グレートビター湖 その後後」 '21.4.13

スエズ運河コンテナ船座礁「グレートビター湖」
Sentinel-2 L1C from 2021-04-13

 まだいます。


衛星写真で見た「グレートビター湖 その後後後」 '21.4.18

スエズ運河コンテナ船座礁「グレートビター湖」
Sentinel-2 L1C from 2021-04-18

 まだまだ留まっています。航行不能ということでしょうか。

 しかし、船の方向は変わっていますが、同一の場所です。ここで、船首のアンカー(錨)を降ろした場所を中心に、風任せで動いていると理解しました。早い話が、「風上に向かって泳ぐ鯉のぼり」状態でした。

衛星写真で見た「まだまだ湖中に係留中」 '21.5.3

スエズ運河コンテナ船座礁「グレートビター湖」
Sentinel-2 L1C from 2021-05-03

 航行できないのは、約980億円という賠償金交渉が決着しないためで、裁判所の命で留め置かれている状態とわかりました。


衛星写真で見た「コンテナ船未だ係留中」 '21.6.7

スエズ運河コンテナ船係留中
Sentinel-2 L1C from 2021-06-07

 ネットの情報では「5月23日に、スエズ運河庁は損害賠償額を9億1600万ドル(約996億円)から約6億ドル(約652億円)への減額を提示した」とあります。

 それでも折り合いが付かなかったでしょう。衛星写真では、「未だ係留中」でした。

衛星写真で見た「コンテナ船未だ係留中」 '21.6.17

スエズ運河コンテナ船係留中
Sentinel-2 L1C from 2021-06-17

 大きなグレートビター湖ですが、その中に運河があるかのように船間をおいて航行しているのがわかります。
 破線の右側が、航跡から見えない運河とわかります。エバーギブン号は通過する船からは“さらし船”となっている状況ですが、保険会社も莫大な支払い金額とあって必死なのでしょう。

衛星写真で見た「コンテナ船未だ係留中」 '21.6.22

スエズ運河コンテナ船係留中
Sentinel-2 L1C from 2021-06-22

 同じ写真になるので、スケールを入れたものを用意しました。
 ただし、船体がボケているので、おおよその長さしか測れません。また、固定画像なので拡大縮小はできません。


衛星写真で見た「コンテナ船未だ係留中」 '21.6.27

スエズ運河コンテナ船係留中
Sentinel-2 L1C from 2021-06-27

 「未だ係留中」ですから、今回はグレートビター湖の全域を載せました。
 何か白い膜のようなものが覆っていますが、諏訪湖も同じような状態で写ることがあるので、藻でしょうか。しかし、海水です。これは、赤潮があるなら「白潮」も…と考えてみました。

衛星写真で見た「コンテナ船未だ係留中」 '21.7.2

スエズ運河コンテナ船係留中
Sentinel-2 L1C from 2021-07-02

 6月25日のニュースでは「スエズ運河庁は24日、船主側と交渉を続けている賠償金について、来週にも最終合意に至るとの見通しを明らかにした」と報じています。
 係留中に変わりはありませんが、南東側に、船が規則正しく留まっているのが意味深に映ります。

衛星写真で見た「コンテナ船未だ係留中」 '21.7.7

スエズ運河コンテナ船係留中
Sentinel-2 L1C from 2021-07-07

 7月8日のNHKニュースで「運河の管理当局と船主側が事故の賠償についての合意文書に署名し、3か月以上にわたって運河内に留め置かれていたコンテナ船が出航」と報じていました。
 画像は7日(一日前)のものですが、船影がハッキリわかるNDWIバンドのものを載せました。細長いものは、当然ながらすべて船となります。

衛星写真で見た「コンテナ船出航」 '21.7.12

スエズ運河コンテナ船出航
Sentinel-12 L1C from 2021-07-12

 当件について検索すると、『JIJI.com』では7月7日に「運河の中間にある湖に留め置かれていた同船は7日、離礁から100日ぶりに出航した」と報じていました。
 前出の写真は同日のものなので、その直後に出航したことになりました。

 事故以来、衛星の撮影周期に合わせてにお伝えしてきましたが、スエズ運河には存在しないエバーギブソンの写真を載せて終わらせることにしました。
 因みに、人工衛星「Sentinel-12」は五日毎にその上空を通過します。そのため、各項の日付は撮影日となっています。それによって、アップした日付とのでズレ(遅れ)が生じたことを書いておきます。