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柳川の「床固群」 茅野市玉川 28.11.1

 そろそろ紅葉かという「多留姫の滝」に行くことを思いつきました。前回は遠回りしてたどり着いたので、最短距離の道がないかと『Google Map』を開きました。それは見つかったのですが、滝の上流がどうなっているかスクロールしてみると、川に不思議な“模様”が表示します。それは、かなり上流まで連続していました。この時に、川の名を「柳川(やながわ)」と知りました。


 〔Earth〕に切り替えると、砂防堰堤のように見えます。


 しかし、延々と連なっているのが不思議です。この川は急な流れではなく、土砂災害の話も聞いていなかったからです。

「美しく青き柳川の流れ」

 10月も終わりという26日。今年の紅葉は遅いとの話がもっぱらですが、様子を見に出掛けました。

柳川の「床固群」 多留姫神社を参拝してから川沿いを走ると、「こうだったのか」という光景がありました。
 車を空き地に駐めて上流へ歩きますが、つい最近まで繁茂していた草に広く覆われ、河床がよく見えません。結局、屋根が大きく入っていますが、この写真がベスト版になりました。

柳川の「床固群」
遠景は、エコーライン槻木大橋と八ヶ岳

 見た目は急傾斜ではありませんから「どうして?」となり、景気対策の公共事業と、安易な考えも浮かんできます。
 名勝である多留姫の滝の景観を維持するためとも思えないので、しばし記憶の中を巡ると、下流で合流して名を変えた「上川」が浮上しました。中世には、今の茅野市が大海になったという記録がありますから、上流であってもその対策として整備がされたと考えました。

 右岸をさかのぼると、話に聞いていた「泉野の穴倉」がありました。切りが無いので槻木橋(つきのきはし)を渡って左岸に移り、河原の湯を左に見て下ると、“柳川小さな旅”を終えました。

柳川の「床固群」 下大橋(しもおおはし)の袂で、「美しく青き柳川の流れ」を見つけました。ところが、一面に泡立っている箇所があり、これは何かの汚濁によるコバルトブルーではないかと考えました。しかし、下水道の普及はかなりの高率なので、家庭雑排水とは考えられません。
 柳川は、八ヶ岳連峰の横岳直下から始まる川です。何か火山性の水質に関係しているのではないか、ということに落ち着きました。改めて前出の写真を見てもらうと、水が青く色付いているのがわかるかと思います。これが多留姫の滝を彩っている水と思うと、その魅力も半減します。ただし、深山幽谷にある滝ではないので、やむを得ないところでしょう。

床固工群

 ネットで「川 段」を検索すると、「床固工(とこがためこう)」が表示しました。要約するのが大変なので、『国土交通省関東地方整備局』〔河川〕から[床固工・護岸工]を転載しました。

 河床の勾配が急に変化する場所は、上流から流れ出た土砂が堆積しやすいうえ、洪水が発生すると氾濫や川岸の決壊を引き起こす原因となります。このため、河床の土砂が削られるのを防ぐ「床固工」や、川岸が川の流れによって削られるのを防ぐ「護岸工」などを整備することで、河川の浸食や氾濫を防ぎます。

床固工

 この床固工が連続したものが「床固群」でした。