杉葉で覆ったトタン屋根に、側面が樹脂の薄板という社(やしろ)です。 御簾の素材であるカヤの隙間を透かしたら、ブックケース状の木箱から赤い水引らしきものが覗いていました。 この木箱は、御札を風雨から守る役目を果たしていますが、いわゆる御眷属拝借の札を収納する「厨子」と思われます。厨子とは大げさですが、『波田町誌』には「波田町(松本市波田)の三峯講では、厨子に御札を入れて代参した」とありますから、それが当てはまります。