「三峯社」で画像検索したら、「お仮屋に間違いない」という写真がありました。掲載元を表示させると、神社関連のサイトではなかったのですが、宮川神社の境内社である「三峯社」とわかりました。
その宮川神社が長野県内の上田市にあることがわかると、後は出掛けるしかありません。
朝は寒く日中は汗ばんだという10月20日は、夜のニュースでは北海道では雪が積もった日でした。金210円也の有料道路「平井寺トンネル」を通るのが誤算でしたが、効率よく宮川神社に着きました。駐車場がないので、気が退けますが、隣のコンビニを借用しました。
検索写真では支柱の上部が細くなっているのが疑問でしたが、下部の基礎柱にボルト締めをした方法とわかりました。
三峯社は、前面がスダレかそれを簡略化したものが多いのですが、ここでは竹が使われていました。「所変われば…」とよく言いますが、私には初めて見る型式となりました。
紙垂(しで)はその白さから今年掛けられたようですが、本体のワラ(カヤ)は灰白色化し、すでに朽ち掛けています。ところが、それが幸いして、抜け落ちた部分から内部が観察できました。
変色して墨書の文字も読めない木札は、三枚ともコンパネの床に置かれた状態でした。横に渡された棒(左上)にヒモが掛かっていますから、それから抜け落ちたのでしょう。すでに講は解散したので新しい「御眷属守護」を納めることがなくなり、その結果、葺き替えも行われることがなくなった経緯が想像できました。
本体は、支柱とともに傾いています。将来、この場所から三峯社が消える日も近いかもしれません。