小野神社の境内にある資料館は、管理者が常駐していないので、土日祭日を問わず閉館しています。そのため、見学の申し込みは、張り紙にある連絡先に予約の電話を入れることになります。当日でも都合が付けば駆けつけるということですが、(それが委託者の努めとしても)私一人のために労を煩わすのは気が退けます。これがネックと思われ、ネットでは展示物の情報は手に入りにくい状況になっています。
私は、「誰かがたまたま」という偶然に期待して近くを通る度に寄ってみるのですが、叶わないまま平成27年になってしまいました。これでは永久に…、ということで、10月4日に行われる秋の例祭に賭けることにしました。
境内には出店が多くあり、かなりの賑わいです。老若男女の間を透かして資料館を眺めると、目論見通り開いています。その前に立つと、何と「本日無料」の張り紙がありました。
「撮影は自由に」ということなので、私が選んだベスト3をここで紹介することにしました。個々の詳細を解説することは無理なので、「題」を添えるのみとしました。
上の石槌には度肝を抜かれました。現在のハンマーにも似た形ですが…。因みに、中央の穴は貫通していません。
左の石棒は博物館や史料館では定番のモノですが、ミシャグジ様には普段からお世話になっているので紹介しました。
天正七年(1579)の銘がうっすらと読み取れる「御戸帳(みとちょう)」があります。「神体を祀る神殿の霊域と拝殿を区別するとばり(帳)のことである」と説明していますが、かなりのボロボロなので写真の掲載は見送りました。また、小野神社では“有名な”梵鐘と唐猫も割愛しました。