薄川(すすきがわ)上流にある、須須岐水(すすきがわ)神社奥社を参拝する計画を立てました。ついでと言っては何ですが、せっかくなので流域にある神社をGoogleマップでチェックすると、「駒越(こまごえ) 御嶽神社・三峯神社」があります。
「もしや…」とストリートビューで確認すると、杉葉のお仮屋が現れました。この展開に勢いづき、明日決行と決めました。
奥社の参拝を果たせば、焦点は外ならぬ三峯社に飛びます。「落石注意 松本市」の看板には緊張しましたが、それを抜ければ、穏やかな秋の陽に照らされた駒越の集落が現れました。
ところが、三峯社は銅板葺きの屋根となって迎えてくれました。まだ真新しいことから、一足違いで「これが、三峯社だ!!」というお仮屋を永久に見られなくなったことを知りました。
講中の事情も理解できますから、「残念無念」の言葉を喉の奥に戻しました。
地図にある「駒越天白社」も気になります。やや離れた山際にあった「駒越権現(天白社?)」と「駒越神社」を参拝し、「牧」に縁があるという小さな集落を後にしました。
ストリートビュー内に残っていた杉葉の祠です。「 2012年撮影」とあるので、山間地とあって更新が遅れているのでしょう。
おかげで、「ありし日の三峯社」として紹介することができました。
実は、駒越へ行く道中で別の三峯社を確認していました。今度は伝統の姿を拝観できると戻れば、それは辻の一画にありました。路駐が困難な狭い急坂に思案していると下写真右の建物が「中村公民館」とわかり、その一画を拝借しました。
面白いことに、右の神号碑は駒越と同じ「御岳山大権現」でした。二例だけでは何とも言えませんが、薄川右岸では「三峯山・御嶽山」のペアが一般的とも思ってしまいます。
写真では左手前になる正面を窺うと、扉があります。その合わせ目の向こうに白いものが見えますが、お札そのものと確認することはでませんでした。