実は、小沢諏訪社を参拝したのは、たまたま「ネットで見た一枚の写真」がきっかけでした。「境内社」と書かれた祠は三峯社そのもので、しかも、それが諏訪神社とセットものという格好の条件です。もう自分の目で見るしかないと出掛けたのが今日でした。
案内人とここに来る道中で、三峯社についての応答を重ねていました。
「三峯社の造りが珍しいことを知っているので、秋の例祭時には必ず葺き替えをしている。時々見学に来る人がいる。昔は講の代参で三峯神社まで御札を貰いに行ったが、現在は絶えている」とのことなので、諏訪社の拝礼を済ませてから、遠目でも確認できていた三峯社に近づきました。
「写真を撮るなら」と前面の覆いを上げてくれました。話に「できるだけ暗くする」とあったように密に囲ってあります。すっかり古くなってしまった御札には「上」だけが確認できました。
ここは杉葉ですから、塩尻市の熊井諏訪社境内にある三峯社と同じことになります。諏訪地方ではカヤで葺きますから、本社の三峯神社から遠いということの他に何かの理由があるのかもしれません。