今井新海神社の鎮座地を調べる中で、巨大な人造湖があるのを知りました。「東京電力小諸発電所第1調整池」ということですが、拡大すると、その東に「社宮司神社」が表示しました。こうなると…。
遠目には「新種の鳥居」と見えましたが、目の前にして「智児柱が腐食したためにコンクリートで補強した」ことがわかりました。その鳥居額は「神社」だけですが、剥がれた跡に「社宮司」が読めました。
巻(まき)または集落の鎮守社という規模ですから、右隣の家に目があるとすれば、かなり気になります。しかし、フェンスがあるので、断りなく鳥居をくぐりました。
簡素な舞屋というか参集屋の向こうに祠がありました。余所者が参拝するような神社ではないので、いつ目撃されてもいいように、とにかく拝礼だけはしっかり行います。
裏に石祠の屋根だけが置かれています。かつては、この基台の上に安置してあったのでしょう。
ミシャグジ社とあれば見過ごしできないとして、参拝記の一つに加えました。
ネットでは情報が得られません。『長野県町村誌』の草稿本である『南佐久郡誌』を開くと〔下中込村〕があり、珍しく「しゃぐうじしゃ」と正統派の振り仮名がありました。抜粋です。
改めてネット地図を開くと、トップに挙げた航空写真の集落に「杉ノ木区集会所」があります。これで、社宮司社は、杉ノ木集落の鎮守社となりました。古くは「癆V木(杉ノ木)村」であったことは間違いありません。