気分転換というか、思いついて「飯田市に御射山社はあるか」と長野県神社庁のサイトを覗くと、「御射山神社」がありました。
カタカナ表記の小字(こあざ)「ミサ山」に、何か惹かれるものがあります。ところが、「飯田市 御射山神社」で検索しても、住所以外の情報は表示しません。「法人格の神社なのに、なぜ」と不思議でしたが、取りあえず番地から鎮座地を追ってみました。しかし、1080と1094の間が抜けており、「この辺り」としかわかりません。
最後の手段とばかりストリートビューで走り廻ると、「ここが怪しい」という鎮守の杜風の林があります。一時停止を繰り返しながら往復すると、何かがあります。拡大すると、鳥居が現れました。
後は現地で確認するしかありません。
ストリートビューと同じ鳥居が見えますが、参道がありません。林の外れとなる道(写真右の道)を下ってみると周回する方向に露地(左の道)があり、奥に鳥居が見えました。
「いざ」と踏み込めば、石垣上に「御射山遺跡」とある石柱があり、ここが御射山神社と確定しました。
鳥居をくぐり拝礼と写真撮影を済ませてから覆屋の中を除くと、…「直魂霊神」の掲額が!?。入ってすぐに灯籠一基あり、その奥に連なる神号碑の一つが「御射山神社」と読めていましたから、その石碑が御射山神社となりました。
裏に廻って覗き込むと「昭和五十六年十月吉日」とあり、下部に毛賀区の正副区長と氏子総代四人の連署があります。老朽化した社殿を更新する際に、石碑という形を選択したのでしょう。因みに、左右の神号碑は江戸時代のものでした。
同じ境内にある、御射山神社と勘違いした小木曽家の氏神「直魂霊神」社です。
ストリートビューで見つけたこの鳥居に導かれてここに来ましたから、御射山神社に参拝できたお礼としてここに紹介しました。
飯田市中央図書館で史料を収集しました。