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天竜川の源(上社と下社の主張)

天竜川の源は

諏訪大社上社

諏訪大社上社
諏方上宮副祝『信濃国一宮諏方上社繪圖』(部分)

 上社版「諏訪七不思議」の一つに、「晴天でも宝殿の屋根から水滴が落ちる」という「宝殿の天滴」があります。この滴(しずく)が「天水(天流水舎)」を経て諏訪湖に入ることから、天竜川の“素”と言われています。
 この絵図では玉垣の樋から流れ落ちる水を天リウ(天竜)と書いていますから、上社の一滴→宮川→諏訪湖→天竜川→太平洋という水の流れになります。

諏訪大社下社

諏訪大社下社
〔下諏方旧御射山図 武居祝家蔵本写〕(部分)

 下社も対抗して(か)、霧ヶ峰の七島八島から流れ出る川を御射山社に関連付けて挙げています。
 井出道貞著『信濃奇勝録』にある旧御射山を描いた絵図では、天龍河源 此川入湖水(天竜川の源・この川湖水に入る)と書いていますから、こちらは八島ヶ原湿原→東俣川→砥川→諏訪湖→天竜川→太平洋となります。

 諏訪湖には大小の河川が流れ込んでいますが、諏訪以外の人にとっては(一般的には)「天竜川の源は諏訪湖」でしょう。それをさらに遡(さかのぼ)らせた「“諏訪湖”の源は当社」としたのが、二枚の絵図の書き込みです。諏訪神社が一社だったら、こんなことを書くことはなかったと思いますが…。