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「官幣中社諏訪神社昇格の件」 '22.3.19

 写真は、ダウンロードしたオリジナル画像の一部を切り抜いたものです。

 『国立公文書館デジタルアーカイブ』で各種の資料を公開しています。〔諏訪神社〕で検索すると、「諏訪神社宮司岩本尚賢神体被盗ニ付罸俸ノ件」と「官幣中社諏訪神社ヲ官幣大社ニ」が目を引きました。
 前者は「秋宮の御神体が盗まれた」というセンセーショナルなものですが、明治17年10月付けの処分(宮司の減俸)がメインなので事件の詳細は書かれていません。

「官幣中社諏訪神社ヲ官幣大社ニ」

前宮の精進屋 〔上社雑学メニュー〕では『国立国会図書館デジタル資料』にある『官報』から、官幣中社諏訪神社が官幣大社に昇格した〔告示〕を紹介しています。ただし、「二値」という不鮮明な画像なので、代わりとなる資料を探していました。
 『国立公文書館デジタルアーカイブ』にその文書を見つけたので、前出の「一、官幣中社諏訪神社ヲ官幣大社ニ昇格ノ件」から本文を切り取ったものを転載しました。「内閣総理大臣伯爵寺内正毅」から「内務大臣男爵後藤新平」宛の文書です。ただし、コピーしたものなのでモノクロになっています。

前宮の精進屋

 実は大いに期待したのですが、「持統天皇の…、鎌倉幕府の崇敬頗る顕著にして特殊の礼遇を受けたり」が「大社の由緒に該当せり」とあるだけでした。それも「すでに官幣中社になっている(させてやった)が、阿蘇神社の例もあるので」と書いているので、昇格の認定に消極的だったことが窺えます。国が決めた「上社と下社の合併」に猛反発した諏訪の人々に辟易していたのは間違いありません。あくまで個人の推察です。